バイク/ユーザ車検2007

バイクの車検切れの時期がやってきた.今年は出費するイベントが多かったためバイクにかけられる資金が乏しく,本物ユーザ車検にチャレンジすることにした.ユーザ車検代行でなく,陸運局へ自ら車体を持ち込むユーザ車検,20歳の頃に試して以来だ...大丈夫か?すごくどきどきする.でも以前の経験からすると「走れる状態ならば車検は通る!」はず.

事前準備(予約)

近くの陸運局をネット調べてみると電話での予約が必要らしい.早速電話して予約番号をとった.後で調べてみたところネットでも予約ができたらしい.

事前準備(整備)

ユーザ車検とは車両整備から陸運局での車検もユーザ自身が行うことを指す.まずは日頃気になるところを中心に整備を行う.

ランプ系

ヘッドライト,前後左右ウィンカー,ブレーキランプ(前後ブレーキ),玉切れがないか,スイッチが正常かどうか一通りチェックしてみる…大丈夫そうだ.バイクは一人でもランプの点灯が確認ができるのがよい,車は…自分では見れないブレーキランプがある.

タイヤ

溝の深さが1.6mm以上が基準値だ.通常タイヤには目印がある,それはタイヤに切ってある溝の所々に少しだけ浅い部分のことで,スリップサインと言う.タイヤが摩耗してタイヤの表面がこのスリップサインと同じ高さになると基準値を満たさないことになる.さてさて,まだ大丈夫,後2年ぐらいはいけそうだ.

点火プラグ

最近マフラーから黒煙を吐く.点火プラグの交換時期かも.
ということでバイクを買って初めてタンクを外すことになった.
P1140007.JPG
当然だけどタンクには燃料パイプが繋がってた.そのままだとタンクを外せないのでパイプを抜いた…出ちゃうかな〜ガソリン…当たり前さね,パイプを抜いた途端ドクドクドクってガソリンが吹き出てきた.すぐ指でふたをしてコックをひねり燃料をOFFにした…そうそうバイクには燃料を止めるコックがあるんだよね,最初からやれば良かった.
下が外したタンク.右下に丸く見えるのが燃料コック.
P1140009.JPG
さて、問題の点火プラグは次の写真(右)の通りで真っ黒.
P1140005.JPG
こりゃだめだろーな.真っ黒になるのはカブってるのが原因で,具体的には燃調が濃い,エアクリーナーが汚れている,ガソリンが古いなどらしい.点火プラグそのものが原因というわけではないが,プラグも年代物なのでとりあえず新品に交換.

 NGK CR9E 661円 × 4本 = 2,644円

エアクリーナー

点火プラグ真っ黒の原因の一つということでエアクリーナー,実は8年前バイク購入から変えてない,清掃してない.う〜んやばいかもな〜.とりあえず点検.(うぉっ写真撮り忘れた)
エアクリーナーは乾式のもので,白い和紙でつくったギザギザの洗濯板みたいな形状をしている.表面をみるとうっすらと埃が着いており,一部は黒く見えるぐらいだった.とりあえず清掃してみることにした.ググってみるとエアガンで掃除するらしい.もちろんそんなものが一般家庭にあるわけがない,ええい掃除機でええわい.ぐお〜,おおっ吸い込む吸い込む,埃はすべてとれたけど,吸い込み抵抗は軽くなってない感じ.ええんかな〜こんなんで.

オイル

整備の基本のオイル交換.エンジンの下のボルトを緩めて古いオイルを出してから,上のオイル注入口から新しいオイルを入れるだけ.ちょー簡単.だけど古いオイルをどーすりゃええんだ?トイレに流したら問題になるよな,固めるテンプル?固まるまで熱しなければならないらしい,無理だ.素直にプロに頼みに行こう.

 113円/0.1l × 30 = 3,990円
       手数料 =   525円
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             4,515円

ブレーキ・クラッチフルード

オイル交換のためバイク屋さんへ行く途中で気づいた.クラッチフルードの量が少ない!フルードを全て交換するにはエア抜きという高いハードルを越えなければならない.面倒だ,今回はパス.必然的にフルード(DOT4-0.25l/840円)を購入して補充.
P1140002.JPG

 ロッキード ブレーキオイル DOT4 0.25l × 1本 = 840円

その他

車検の検査官への印象を良くするために洗車.おっと忘れてたっ、チェーンにも油をさしておくか!!
P1140003.JPG
おや,ちょっとチェーンがたるんでいるような,いないような….まっいっか,たるんでない.なんとかなるだろう.以上整備終わりっ.

事前準備(書類)

車検に必要な書類の準備を行う.自宅で揃うのは次の4点ぐらいかな.

  • 自動車検査証
    いわゆる車検証で,特段何も記入する必要はなく用意するだけ.
  • 自動車損害賠償責任保険証
    いわゆる自賠責保険の証書で,次の車検有効期間の間有効な保険証が必要となる.当然次の車検期間は保険に入ってないので新たに24ヶ月の保険に入る必要がある.
  • 軽自動車税納税証明書
    4〜5月に来る自動車税の請求書に付いている.ちゃんと税金を支払っていれば納税証明書にも銀行の領収印が押されている,この印鑑が重要.余談だが,前回の車検では税金を納めたのにもかかわらず納税証明書への領収印を銀行が忘れており,ひどい目にあった.
  • 定期点検整備記録簿
    陸運局へいけば30円程度で購入できるらしいが,日にちをわけて何度も陸運局へ行けるほど暇がない.そこでネットを探してダウンロード(seibi-kirokubo-2rin.pdf)してきた.最初どうしても24ヶ月点検の整備簿を見つけることができず悩んでいたが,どうもバイクでは車検整備(24ヶ月)でも12ヶ月の点検項目で良いらしいことがわかった.
    一応この定期点検記録簿に従って整備を行うことになっている.後先になっちゃったが,ほぼ的を得た整備になっていたようだ.OKOK.

ここまでで1日は終わり,後は2日後の車検の日を待つばかり.

気になること

  • 横浜ナンバー
    車検証の使用者住所が2つ前に住んでいた神奈川県の住所.書類にはどっちを書くのか?
  • 排気ガス
    友人によると黒煙を吐くようだ.排ガス検査は大丈夫か?点火プラグ交換は活きるか?
  • チェーン
    チェーンがちょっぴりたるんでるよー,見逃してもらえるかな?
  • 光軸
    いわゆるヘッドライトの向き,これが狂ってるとハイビームにしてないのに対向車からパッシングされたりする.ユーザ車検でググってみるとバイクの車検ではここが難しいらしい.プロでも再検査になる確率が高いとか….

継続検査

やってきました,車検の日,もちろん平日,会社は休むしかない.天候はどんよりして今にも雨降り出しそう.雨が降り出さないうちに行こっ!!

検査場到着

検査場の周辺には検査場と同じテスターを備えた,民間が経営する予備車検場というものがある.車検の前に一般では調整が難しい車軸アライアンスの調整や,スピードメータの調整,光軸の調整,事前点検などを3,000円ぐらいで行ってもらえる.
気になってた光軸.ここで事前に調整しておくか悩んだが,車と違い他の項目はほとんど必要がないし,折角リーズナブルなユーザ車検なのに数千円かかるのはもったいなく感じて,気づけば一直線に検査場へ到着済み.
検査に落ちたら予備車検場へ泣きつきに行くことにしよう.

書類購入ほか

建物が何個かに分かれてて最初どれにいけば良いかわからん.適当な建物に入って聞き出すと建物に貼ってあるアルファベット順に行けば良いことを教えてもらう.最初の窓口へ.
P1000299.JPG
ここで必要な書類を購入する.購入する時に代書はどうしますか?と聞かれるも,書き方を全く知らないのに自分で書きますと回答.すると隣の建物に見本があるので,それを見ながら書いてくださいとアドバイスをもらう.う〜んとっても親切だ.15年前はもっと冷たい応対だったと思う.行政サービスも驚くほど向上したね〜.

次は同じ建物内で継続検査料,重量税にあたる印紙購入と,自賠責への加入を行う.至れりつくせりだ.

     書類代 =    25円
 検査登録印紙代 =  1,400円
  重量税印紙代 =  5,000円
  自賠責保険料 = 20,240円
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                     26,665円

書類記入&受付

言われるがままに購入した書類を記入する.

  • 継続検査申請書
    OCRシートになっていて鉛筆書きが必須らしい.車検証を見ながら車両ナンバー,車台番号などを書き写す.使用者の欄がある…困った.使用者住所は神奈川で,今の住所は埼玉県だ,しかもその間には大阪に住んでいた,説明するとなるとややこしい.ええいっ,今この瞬間俺は神奈川県民だ!!
  • 自動車重量税納付書
    これも見本を見ながら,車検有効期限→2年?だよね,自家用・事務用→当然「自家用」,自動車区分→「二輪の小型自動車」,継続欄→「持込」にチェックと書き込んで行く.そして使用者住所欄,神奈川県民の書き方は一つ.
  • 自動車検査票
    見本通り,車両番号,エンジン形式,車台番号を車検証から書き写す,そして使用者住所,何度も書いてるからすらすら書けるサ.最後に電話予約した時に聞いた予約番号を書き込んで完了.

受付の人へ持ってきた書類をすべて渡し,後は祈るばかり.
そして呼ばれた「ここの使用者,受験者の欄だけど…」
うぉ〜やべ〜「おたく使用者だよね?受験者の欄にどーじょーって書いて」
お?もしかしてセーフ?同上って書くの?「そうそう」了解,はい記入しました
「はい,いいですよ,バイクだから1番コースね」
で無事書類審査完了.ここまでで45分かかった.まぁ最初だからこんなもんだろ.

検査コース

受付の建物の側においていたバイクにまたがり,ノーヘルで検査コースへ並ぶ.公道じゃないからノーヘルでもいいよね??検査コースはこんな感じ.どきどきしながら順番を待つ. P1000300.JPG P1000302.JPG

  • ブレーキ検査
    最初の検査はブレーキ検査だ.装置に前輪を乗っけて検査官の指示を待つ.
    P1000303.JPG
    ???誰もいない.装置も動かない…,なぜ?と思っていたら,2つ前で同じくユーザ車検を受けに来たらしいバイクらしい人が動いた.詰所にいる検査官のところへ行って何か話してる.そのまま待っていると検査官がやって来て「これもまだ何も検査してないよね?」うんうん「じゃ前輪を乗っけてブレーキ握って」と検査が始まった.前輪ブレーキを力いっぱい握り,後輪もこれでもか!ってぐらいブレーキペダルを踏み込んで検査パス.よかったよかった.
  • 排ガス検査
    「はい前に来てください〜」排ガステスターの側にバイクを止めると「もっと前前」通り過ぎちゃったけど??「もっと前」.どうも排ガス検査はこの15年のどっかでなくなってしまったらしい.何はともあれよかった!?.
  • 光軸検査
    さて懸念の光軸検査.検査官がバイクの前方で鏡のようなテスターを構えている.バイクの姿勢を正し,ライトをハイビームにして検査結果を待つ「は〜い,いいよ〜」お?通った?ばんざーい!!
  • ランプ検査
    検査官の「はい右,左,ハイビーム,ホーン,前ブレーキ,後ろブレーキ」の指示に従いスイッチ類を操作,操作,操作.「はいっOK!」うっしゃっ.
  • ボルト緩み検査
    検査官がちっちゃな金槌を持ち,バイクの各所のボルトの緩みをカンカンカンと叩いてチェック.「OK」やった!

「最後に詰所にいる人に書類を見せてください」
これで全部完了??やった1発完了!!

新車検証発行

最後に受付をした窓口へ全ての書類を提出し,暫く待つこと5分.名前を呼ばれて新しい車検証と,ナンバーに貼る車検証シールを貰いユーザ車検完了!!
一緒に定期点検整備記録簿が返却された.あれ?どーすんのこれ?なんとなく聞きそびれてしまったけど,後で調べてみると整備記録簿はバイクと一緒に保管しておくものらしい.
全部で1時間程度で車検が完了.ぱちぱち.

まとめ

どきどきすることが多いけど,やっぱりユーザ車検は楽勝!!次回もチャレンジかな.
今回の車検にかかった費用のまとめ

    点火プラグ =  2,644円
    オイル交換 =  4,515円
 ブレーキフルード =   840円
       書類 =    25円
      重量税 =  5,000円
      検査料 =  1,400円
      自賠責 = 20,240円
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       合計 = 34,664円



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update at 2018/03/02 22:04:51

※注:当サイトは特定環境において確認できた事象のみを記述しています。他の環境での動作は一切保証しません。